日本人の美意識の高さと技術を見直そう!!

今鹿児島美術館で「生誕220年広重展」が行われているとテレビのコマーシャルで言っておりましたが、「歌川広重」?あれ?東海道五十三次の浮世絵は 「安藤広重」ではなかったかな?

有名な日本橋の絵ですね!!

40年ほど前私は、永谷園のお吸い物に入っている東海道五十三次の絵を何十枚か集めて、永谷園に送ったらすべての絵をセットでもらえるとのことで、応募してもらったことがあります。そのころは多分学校では「安藤広重」という名前で覚えたはずです。どういうことかな?ということで調べてみました・・・

歌川広重は安藤家という下級武士の家に生まれました。重右衛門と呼ばれていた小さなころから絵に興味があった彼は、歌川豊広という浮世絵師の弟子となり、師匠の名前の一字と自分の一字を合わせた広重という名前を師匠からもらったのです。ということは浮世絵師としては「歌川広重」が正しいということです。

東海道五十三次

江戸と京都を結ぶ東海道にあった五十三の宿場がテーマになった浮世絵版画。当時は一枚12~16文で売られていたそうです。これはうどん一杯とほぼ同じ値段だったそうで、感覚としては現在のポスターに近いものだったといえるでしょう。ですから長崎から輸出される陶器の包装紙として使われ、ヨーロッパにわたってゴッホなどの多くの芸術家に影響を与えることができたのですねぇ~

この東海道五十三次、53枚の絵からなっていると思いがちですが、実は55枚の連作なのです。それは「スタートとゴール」、つまり出発点の「江戸日本橋」と到着点の「京都三条大橋」が描かれているからです。特に上記の「日本橋」は「東海道五十三次」のなかでももっとも有名な絵だといえるでしょう。

どの芸術家もそうですが、素晴らしい作品を残す方々は、生きているときより亡くなって、100年200年経ち、とてつもない名声を手に入れられています。本当に価値のあるものは、じわじわと人々のこころに浸透していくものなのでしょうね。今この浮世絵を観れば、ほんとうに高度な技術に裏打ちされた出来栄えですよね。西洋の芸術家が衝撃を受けるもの頷けます。この浮世絵に日本人の審美眼と手先の器用さ、頭の良さを再発見することでした。もっとしっかりと日本の伝統を見直そうと思いました。 ありがとうございます。

より快適に暮らすために

毎日の生活を楽しむには、快適に暮らせる家にしなければいけません。

それには、建物の性能を高める事と、理想の生活を求めることです。

今日は、住宅性能を向上させ、より快適にする方法の話です。
(防火編)

住まいの防火対策はできていますか?

現在の日本の住宅は、鉄筋コンクリート造り、木造でも簡易耐火建築など、

構造そのものは火に強いものになってきています。

と聞くと、なんだかこれだけで防火対策は万全という気がしますが。

しかし、一旦火災が発生した場合、安全といえるわけではないのが現状です。

近年住宅火災における死者数は急増しているんです。

なぜでしょう?

家の中には様々な火種や可燃物がありますね。

それが火災発生の原因となり、火災の延焼拡大の原因となっているんです。

ですから、内装材、物、家具の配置などを考え、

住まいの防火対策をする必要があります。

まず、燃えやすいものが散乱している部屋ではいけません。

それらの収納スペースを確保すること。

そして、迅速に避難するためにも避難路を確保することです。

これは特にリフォームをしなくても大丈夫です。
それは、片付けることです。

火災をさらに広げないよう、迅速に避難できるよう、

家具の量や配置を考えてください。

収納スペースが足りないということで、

不用意にベランダなどに物置があったりします。

いざという時、避難の妨害につながることもありますから要注意です。

次に、不燃材や難燃材、防火製品を使用すること。

室内にある可燃物の量によって、炎の成長の規模が変わってきます。

火種によって火が可燃物に「着火」、これが第一段階。

着火した火が、酸素の供給などによって「着炎」、炎に成長します。

つまり、「火種」となるものは、ガス・電気・油などです。

例えば、アイロンを使っている途中で忘れて繊維に着火する。

天ぷら鍋を火をかけたまま放置、温度が上がりすぎて着火する。

このように着火した火が、家庭内の可燃物に燃え移り、炎が成長するんですね。

つづく・・・