音楽の力、言葉の偉大さ!!

友人のお誘いを受けて、鹿児島市の西本願寺に行って来ました。何のために行ったかというと、何とお寺の本堂で行われたロックバンドのコンサートを観るためでした!!

「ロックバンド おかん」?聞いたことないバンドだな〜と思いましたが、お寺でロックバンドなんて珍しいなあということで、誘ってくれた方には失礼ですが、あまり期待もせずに会場へ行きました・・・

開演に先立ち、西本願寺の住職さんが「おかん」の音楽にとても共感されたと語られているのを聞いて、もしかしたらいいのかも?!という思いに変わり、開演を待ちました・・・

メンバーが出て来て仏様に向かって合掌をして、気持ちを高めます。そして1曲目が始まりました・・・ボーカルDAIの声が響きます!なんだこの声は!!凄い。上手い。きれい。1曲目が終わる頃には涙を流していました・・・

もう感動の2時間でした。メッセージ性の強い歌詞と曲調、作詞作曲を手掛けるボーカルDAIの生き様が凝縮した音楽に、あっという間に時が過ぎました。最後に歌った曲は、このコンサート会場にも移動ベットで来られていた女性に向けて作った曲でした。その女性は小学校の時、学校でいろいろあって、事故で首から下が全身麻痺になったそうです。その後の彼女は自分の人生に絶望して、人を呪い、世の中を恨み生きて来たそうです。そんな時今回の主催者である看護師の方が、その女性に「おかん」の歌を伝え、その歌を聴いてから、彼女の人生観が変わったのです。「私は今まで世の中が恨めしくて、周りの人たちを呪って生きて来たけど、見渡せば私は、家族やいろんな人に支えられて、愛されていたんだ。」感謝すべきところを恨んで過ごした自分を反省されて、今明確な夢を持っておられます。「自分の力で歩けるようになって、「おかん」のコンサートを最前列に座って応援する!」そんな夢を持って日々頑張っておられるそうです。その話を聴いて恥ずかしくなりました。私たちは贅沢だ!健常者である私たちはそれだけで全てが有難いことなのですよね〜本当に!!

そして音楽の持つ力、言葉の力の偉大さを、このエピソードによって改めて感じることでした・・・この感動のコンサートに参加できて本当に良かったです!!早速彼らのアルバムを買ってしまいました(笑)

「ロックバンド おかん」は14歳の時同級生と結成して今年結成20年のバンドです。魂のロックバンドと呼ばれているようですが、芸能界史上初めて、所属事務所やプロモーターに属さず、人から人への繋がりで、大阪城ホールに7千人を集めて伝説のコンサートを開いたそうです。その模様はYoutubeで観ることができます。とても迫力がありますよ〜。私は今回のコンサートで「おかん」の大ファンになってしまいました ありがとうございます!!

「おかん」のメンバーと一緒にパチリ!!