あらゆる経験はあなたを磨き出す砥石(といし)・・・

あらゆる経験はあなたを磨(みが)き出す砥石(といし)である・・・環境は心の影であって、その人の心は、その人にとって最も適した「砥石(といし)」を自分の周囲につくり出すのである。それ故(ゆえ)、それによって得られる体験は、吾々(われわれ)の魂(たましい)の中にハッキリと刻み込まれる。刻み込まれた体験は、何時(いつ)かは何かの形で生活になくてならぬところの貴重な風味をそえてくれるのである。(谷口清超新書文集2『神は生きている』より)

困難や苦痛を人は敵と見做しますが、決して苦痛は敵ではありません。苦痛は自分の生命が当たり前の道を歩まないで正道を踏みはずして棘の道を歩んでいることを知らせてくれる信号なのです。それは私たちの忠実な案内人であり、自分が人たるの道を再び歩むように警告してくれる天の使いなのです・・・

問題に囚われるとなにもかも悪いほうに考えてしまいます。相手がいる場合は相手に対して徹底的に憎む、恨む!!およそ人の道から外れた心持ちとなり、表情は阿修羅のようになり、漂ってくる雰囲気だけでも、福が逃げていくこととなります。すべて跳ね返って自分に返ってきます・・・

困難が起きた時は生活が間違いなく悪循環しています。しっかりその現実を受け止めて、自己反省して、自分の至らなさを自覚して、自分を変える!!いや自分の心を正常に戻す。それを知らしめしてくれる困難や苦痛は、正しく自分の心を丸く磨いてくれる砥石にほかなりません・・・

難有り 有り難し」これは私が高校1年の最初の古文の時間に先生から聞いた、黒住宗忠の言葉です。こうして並べると意味深い日本語であります。改めて良い言葉を思い出すことができました。良かったです ありがとうございます!!

【 エコと健康に役立つ土壁 】

『調湿性、蓄熱性、遮音性、防火性に優れた自然素材の壁』って何だと思いますか?

答えは、『土壁』です。

健康的でエコな家が求められている今、土壁の良さが見直されています。土壁は、夏の暑さを壁に取り込むことで室温を下げます。吸湿性があるので、蒸し暑い夏でも木陰で涼むような感覚を味わうことができます。やがて冬になると、暖かな日差しを蓄え、夜に室温が下がれば緩やかに熱を放出してくれます。

ただ、断熱性や気密性は工業製品より劣るので、外断熱は工業製品で行い、内壁として土壁を利用することで、断熱性を高めるなどの工夫をする必要があります。

土壁が持つ癒しの効果や、シックハウス知らずの安全性は、工業製品にはマネができません。土壁は、室内に漂う有害物質を吸着するので、健康にも貢献します。そんな点に魅力を感じた施主の中には、ワラや土にこだわることで、より良い土壁を追求する人もいるとか。また、直線的な壁ではなく、あえて曲線的な壁にし、独創的な空間を楽しむ人もいるそうです。

ところで、早く新居に住みたい人や、ギリギリまで出費を抑えたい人は工期を短くし、人件費を抑えることを望みます。しかし、土壁は技術力のある職人でないとできません。それに、乾燥などの工程が入るので、十分な工期が必要です。ですから、工業製品での家づくりと比べると、どうしても費用がかさんでしまいます。

そんなデメリットがあるにも関わらず、こだわりを持つ施主に選ばれている土壁。といっても、体感しなければその良さはなかなかわからないものです。もし近所に土壁の魅力を紹介している工務店があるなら、見学させてもらうといいですよ。