「ハングリーであれ。愚か者であれ」

私の携帯電話は4s・5s・6sと三代iphoneを使用していて、最近ノートパソコンもMacBook Airを購入して使っています。アップルは20歳の時、創業者スティーブ・ジョブス氏の開発したマッキントッシュより始まり、その後彼の独創的な発想で、数々の情報革命を起こしてきました。そんな彼も2011年に惜しまれながらこの世を去りました・・・

私のマックです・・・

亡くなったスティーブ・ジョブズ氏は多くの印象的な言葉を残しました。中でも2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、私も観ましたが、自らの生い立ちや闘病生活を織り交ぜながら、人生観を余すところなく語っていて、すごく感動しました・・・

彼は未婚の母の元に生まれ、労働者階級の家族に養子として入り育てられたそうです。産みの母はその家族に、ジョブスを大学に行かせるという条件をつけて預けました。ジョブスが大きくなり、大学に行く歳になった時育ての親は、財産を叩いてジョブスを大学に入れたそうですが、親への負担や面白くない講義を受けることに嫌気がさして、半年で退学してしまいました。しかしその後も大学にはこっそり居座って、自分の興味のある講義は受けていたそうです。その中でも「カリグラフィー」にはとても興味を持ち一所懸命学んだそうです。結局大学は中退しましたが、その時に学んだ「カリグラフィー」が10年後のマッキントッシュ開発にあたり、今まで見たこともないフォント技術として生かされたとのことです・・・

「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。」

共同創業者のウォズニアックとともに両親の家のガレージでアップルを創業したのは二十歳のとき。それから10年後には売上高20億ドル、社員数4000人を超える会社に成長したのでした。そして画期的な商品である、マッキントッシュを発売したちょうど1年後、30歳になったときに、ジョブスは会社から解雇されたのです。自分で立ち上げた会社から、クビを言い渡されるのです・・・

ショックも大きかったが、立ち直りその後の5年間に、NeXTという会社を起業し、ピクサーを立ち上げました。そのピクサーは世界初のコンピューターを使ったアニメーション映画「トイ・ストーリー」を製作することになり、今では世界でもっとも成功したアニメ製作会社になりました。その後、思いがけないことに、アップルがNeXTを買収し、ジョブスはアップルに舞い戻ることになりました・・・

ジョブスは言います・・・「アップルを追われなかったら、今の私は無かったでしょう。非常に苦い薬でしたが、私にはそういうつらい経験が必要だったのでしょう。最悪のできごとに見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。皆さんも大好きなことを見つけてください。仕事でも恋愛でも同じです。仕事は人生の一大事です。やりがいを感じることができるただ一つの方法は、すばらしい仕事だと心底思えることをやることです。そして偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかった時には、不思議と自分でもすぐに分かるはずです。すばらしい恋愛と同じように、時間がたつごとによくなっていくものです。だから、探し続けてください。絶対に、立ち尽くしてはいけません。」

「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」ジョブスは17歳の時この言葉に出会い、それから朝鏡に向かって、自分に語りかけていろんなことを決めたそうです。「自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。」

もう悟りの境地ですが、これもこのスピーチの一年前膵臓がんを患い、余命半年を宣言された経験にも裏打ちされています。幸い手術で治療可能な膵臓がんであったため、命は繋がりました・・・

「あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。

彼はこのスピーチを3つのポイントで語っています。1つ目は、点と点を繋げる。2つ目は、愛と敗北。3つ目は、死です。全てに於いて、経営者として、開発者として、一人の人間として、とても魂を揺さぶられるスピーチでした。今から社会に出る人はもとより、新しい仕事を起こそうとしている人、ちょっぴり今の生活や仕事に疲れている人に、勇気と力を与えてくれる名スピーチであると思いました。

彼のスピーチの締めくくりは、彼が愛読していた全地球カタログの最終刊の言葉で、彼が日々心掛けている言葉でした。

ハングリーであれ。愚か者であれ

スティーブ・ジョブス。改めて偉大な方であったのだなと感銘いたしました  ありがとうございます!!

この記事を書いた人

前田 浩幸
前田 浩幸
演劇と音楽、日本の伝統文化や歴史が好きです。
日常の些細な出来事の中から、少しでも良いことを見つけて書き記すことができたらと思っております。

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