憎しみうらみをゆるすとき、自己の運命の転回が始まる・・・

憎しみ怨(うら)みを免(ゆる)すとき、自己の運命の転回が始まる・・・たばこのけむりを、火のついたたばこをもってはらいのけようとしても、けむりはあとからあとからわき出してくる。同じく怒(いか)る心、なやむ心をもって、怒り、なやみをおさえようと思っても運命は転回しない。怒らない心、なやまない心をもって来るよりほか仕方がない。(谷口雅春著『新版 叡智の断片』より)

私の体験ですが、一昨年仕事上で自分の経験としては初めて、途中で仕事を中止するという苦い経験をしました。余り詳細には書けませんが、正直その時は「私どもには一切非はない!!」という思いで相対しておりましたので、状況は泥沼化していきました。その時期はいろんな機関に相談したり、弁護士事務所の門を叩いたりと本当に人生初の経験をたくさんさせていただきました。第三者機関にも調査してもらい、最終的には施工上の問題はまったくないことで結論はでましたけど、私はもう限界と受け取ってこちらから契約解除したのでした。もちろん法律的にはなんの問題もありませんでしたので、世間的に非難を受けることはありません。しかし私たちは感情の生き物です。そこですんなり済むわけがありません。それからは神経戦といいますか、精神戦のような様相を呈してしまい、相手が攻撃すればこちらも受けて立つ。憎しみも倍加します。そんな繰り返しにどんどん精神が疲弊してしまいました・・・

そうなると今度は自分の周りの状況がおかしくなり始めました。まず仕事が上手くいかなくなりました。することなすことが何をやっても裏目に出ます。自分自身もだんだん明るさがなくなります。何をするにも自信がなくなって、自分から立ち昇る雰囲気もきっと最悪であったのかもしれません。そんな暗い雰囲気の人が説明しても頼みたくありませんよね~。そんな時期を1年過ごしました・・・

そんな中気分を一新したい思いで、今年3月の鹿児島マラソンに応募して参加いたしました。しかし昨年やそれ以外のフルマラソンですべて完走していたので、今回も大丈夫だろうとタカをくくっていたら大間違いでした・・・

もう私の顔には「死相」が出ています(汗)

天候は断続的な雨が降り続き、体温は奪われ、足は硬直状態となり、周りを見渡すと、低体温症ぎりぎりの人ばかり。止まってはいけないと足を引きずりながら、ゴールを目指しましたが、仙巌園・尚古集成館前で1分足りずに無念の足切りを宣告されてリタイアをしました・・・

ただこの時、私の心の中で何かが吹っ切れたような気がしました。マラソンはすべて自分の責任に於いていろんな判断を下しますが、今回強制的に止められたことにより、自分の暴走していた心もリセットされたような感覚を感じたのです・・・

自分は本当に正しかったのでしょうか?相手を責めるのではなく、自分自身を振り返りますと、なにかしら自分にも、相手を不安にさせる要因をつくっていたのではと思うようになりました。それからは検証して、施工の不安をなくすための仕組みづくりや従業員の接客やコミュニケーションなど、今までぼやけていた部分を明確に整備するように心がけました。そんなこんなしているうちに、今までの悪感情はいつの間にか消え去り、むしろ悩ましてしまったお客様に申し訳ない思いと、今回の問題のおかげで弊社に足りなかったものが明確にわかり、仕事内容を大幅に変更できた事への感謝の思いへと変わりました・・・

それからは胸のひっかかりが取れ、気持ちも前向きになり、いろんな勉強をする機会が増え、前向きに頑張っている方々とご縁ができ、私の周りも明るい題材が増えるようになってきました。正しく「憎しみ怨(うら)みを免(ゆる)すとき、自己の運命の転回が始まる」を実体験として学ばせていただく出来事でした・・・

私にとって今までの流れを遮断していただいた仙巌園・尚古集成館。ここが私のスタートラインとなりました。奇しくも来年は明治維新150周年で、維新回天の原動力となった島津藩の集成館事業の地です。何か大きなご縁を感じながら、私も会社創業100周年に向けて精進してまいりたいと思いますありがとうございます!!

[[こんなときどうするの?…リフォーム用語]]

今日は、床束(ゆかづか)と束石(つかいし)についてです。

前回、根太(ねだ)・大引きについてお話ししました。

それらを支えるのが床束です。

劣化した時、鋼製束や樹脂製束に交換しておけば、湿気による腐食やシロアリ被

害を避けることができます。

床束の下にあり、建物全体を支えるのが束石です。

以前は石やコンクリートなどの土台が主流でしたが、今はベタ基礎が一般的で

す。土壌が強い酸性の場合、コンクリートが劣化することがあります。

地盤が弱いと、束石が沈んで不動沈下が起こることがあります。

発見が難しいトラブルですが、歩いた時に足元の感覚がいつもと違うようなら、

業者に早めに相談しましょう。

 

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この記事を書いた人

前田 浩幸
前田 浩幸
演劇と音楽、日本の伝統文化や歴史が好きです。
日常の些細な出来事の中から、少しでも良いことを見つけて書き記すことができたらと思っております。

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