百聞は一見にしかず・・・

ライオンズクラブ337-D地区の第63回年次大会に参加すべく、奄美大島へ渡りました。奄美大島は3年前、PTAの鹿児島大会で訪れて以来です。大会は盛大におこなわれました・・・

「ウイ サーブ オー!!」

三役として大会参加は必須なのですが、私の本来の目的はこの行事を利用して、先日国立公園になった奄美の自然を観たい!!ということでした。

当日朝8時半頃に奄美空港に到着して、まずはレンタカーを借りて、近所の奄美パークと田中一村記念美術館の見学です。もちろん印象的だったのは、奄美大島で不遇の生涯を終えた天才画家「田中一村」絵画の数々です。くっきりしたタッチでダイナミックに描かれる、奄美の自然美は本当に見る人を惹きつけます。

「不喰芋と蘇鉄」奄美作品の集大成ともいわれ、一村自らも自分の命を削って描いたもので閻魔(えんま)大王への土産品だと語っている。

生前はまったくの無名でありながら、死後十年足らずでこのように爆発的な人気を得た画家もめずらしいです。日本画の伝統を超越してしまったような南国の動植物が織りなす幻想的な美と、貧に徹して己れの芸術に殉じた求道者ともいえる激しい生き方が、強く人々の心をとらえるのでしょう・・・

これは百万円でも売れません。 これは私の命を削つた絵で閻魔大王への土産品なのでございますから・・・

とても印象的な言葉です。奄美に移住して、大島紬の染色工として働きながら絵を描き続け、無名のまま生涯を閉じました。

日本のゴーギャンと云われております・・・

田中一村記念美術館を後にして、次は来年NHK大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛が潜居して島妻愛加那と住んでいた龍郷町の家を見にいきました。

 この家で西郷どんと愛加那さんは2年ちょっと過ごしたそうです。その間菊次郎が生まれ、西郷どんが島を離れた後、菊子が生まれたそうです。2度の島流しにあった5年間が西郷どんの人格を高めあげたとのことでしたが、私も短時間ではありますが、この奄美の自然やおおらかな島人たちに囲まれて過ごすと、きっとスケールの大きな人間になるのではないかと思ってしまうことでした(笑)この家を管理されて、説明をしてくださる方が、「西郷どん」の原作に、愛加那さんを妾と書かれていることに強く憤りを感じると嘆いておりました・・・

大会の懇親会はほどほどに、私は明日も運転手でありましたので、早めに休みました。そして翌日。昨日と打って変わって晴天です。この日は一気に瀬戸内町古仁屋まで下り、10時20分のフェリーで加計呂麻島に渡りました・・・

加計呂麻島に渡ると海の色が一変します。フェリーを下り北に向かって走らせます。最初に見たのは、ガジュマルの巨木。武名という集落に車を置き、歩いて5分、小川に佇むガジュマルを見て、「ああこれね!」という普通のリアクションで眺めて、後ろを振り返ったら、「なんだこれは!!!」全員が驚きのリアクションへと変わりました。大きなガジュマルです!参りました。素晴らしいパワースポットでした・・・

でかい!ビックリ!!武名ガジュマルの巨木

次に向かったのは、日本で最初のロシア文学者「昇 曙夢」の胸像見学。加計呂麻島のような小さな島からも偉大な方が生まれているのですね~

その後本日メインの加計呂麻島北西部に位置する実久集落にあるビーチ。地元でも“実久ブルー”と呼ばれる海の色は、さまざまな青の表情を魅せてくれるそうです。途中の峠から観た光景はこれです ↓ ↓ ↓

絶景かな、絶景かな!!

途中、鎮西八郎為朝が祀られている、実久三次郎神社をお参りして、本日のメインイベント実久海岸に降り立ちました・・・

もう言葉に言い表せないほどの美しさでした!!!こんなきれいな海があるんだ!!時間があるならただこの海岸を眺めながら1日ボーとしていたい!!そんな気持ちになるほどの感動をいただきました。ここは鹿児島県なんだよなあ~なんだか不思議な気持ちです。私の心もこんな感じでした ↓ ↓ ↓

きっと今日は夕日もきれいなのでしょうねえ~。 できることなら、この加計呂麻島に2泊ほどして、島をゆっくり1周して、南部の青の洞窟をみたり、夜空の星を眺めてみたいです。きっと星空はすごいのでしょうね!!

ここで古仁屋のエーコープで買った弁当を食べて、12時半に後ろ髪引かれる思いでここを出立しました・・・

その後フェリー港先にある、島尾敏雄文学碑や特攻艇震洋格納庫を見て、「男はつらいよ」のロケ地のガジュマルを見て、14時半のフェリーかけろまで、短い加計呂麻島滞在を終えました。後は帰り際面白い地名を見つけては写真などとりながら・・・

笠利町神ノ子

空港先にある、あやまる岬へ行き、奄美大島を見納めして、19時の飛行機で本土に戻りました。短時間の滞在でしたが、感動の旅でした。今度は是非、夏の加計呂麻島にのんびりと行ってみたいと思います。ひとにもほとんど会わず、自然豊かで本当に素晴らしい場所でした。上記の地名ではありませんが、ほんとうに神の島であると思えるほどでした。ここにこれたのもライオンズクラブのおかげです。どうもありがとうございました。 今日は完全な旅日記でした。「百聞は一見にしかず」”加計呂麻島”に行ったことのない方は是非おすすめします!!

 

この記事を書いた人

前田 浩幸
前田 浩幸
演劇と音楽、日本の伝統文化や歴史が好きです。
日常の些細な出来事の中から、少しでも良いことを見つけて書き記すことができたらと思っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です